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垂木流の素振りとは…②

 垂木流の素振りとは…①では「垂木流の素振りでは芝生やマットにクラブのソールを擦らせるような素振りはしない」について書きました。今回はもう少し深く垂木流の素振りを掘り下げます。

  ここからの内容は「理解の度合い」で「上達の速度が変わる」といっても過言ではありません。身体に優しいスイングを習得したい方は「理解した上で実践すること。繰り返し読んで頂くこと。」が必須となります。

  それでは何故、普通の人の素振りと私の素振りが違うのでしょう?「何故違うのか?」を一つ一つ理解して頂く事が大切なので、大切なところを一つ書きます。

  それは素振りに対する「脳内イメージ」に違いがあります。普通は「目から入ってくるインパクト辺りの情報」と「脳内でイメージしたスイング」を元に、ボールを打つ為の仮想のスイング軌道を利用してクラブヘッドがそのスイング軌道をなぞる様に素振りをしていると思います。だから、ティーやマットにクラブのソールが擦る様な素振りになるのだと思います。これをしている限り「ダフリ&トップ」+「スライス&ドフック」の無限ループから抜け出せないと私は思います。

  ゴルフスイング中には「無条件でクラブヘッドに色々な方向へと力が加わり」結果として皆さんがイメージしている理想のスイング軌道になっているんです。一般的な素振りは「スイング中に無条件でクラブヘッドに加わる力を無視して、無条件でクラブヘッドに加わる力を自分で真似したスイングの素振り」になります。その素振りの仕方では、いざ本番のボールを打つ時のスイングで「無条件に加わる力」が「その力を真似したスイング」に加わり、素振りの様にボールを打とうとすればするほど、その素振りのスイングでボールが打てなくなります。

   難しい説明になりますが、これが「素振りはいいのにね。」の理由です。

「身体に優しいボールを打つスイング」を習得する為には「素振り」を変えてみるといいでしょう。その「素振り」を変える為にはまず「脳内のイメージ」を変えることから始めるといいでしょう。