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26日のラウンドレッスンをふりかえって。

 今回のラウンドレッスンのポイントは、ミス(その人のスイングの癖)を味方にするということでした。練習場ではプッシュアウトのショットはミスショットに感じます。この「ミスだと感じるショット」を私はミスショットと解釈してません。私はプッシュアウトは利用価値の高いショットだと考えます。(私自身プッシュアウトを利用して打つホールもあります。プッシュアウトのショットを打つことで攻略しやすいホールもあります。そんなホールでフックボールを打とうとすると返ってミスをします。)

 今回のラウンドレッスンでは、そのプッシュアウトのショットを有効活用する方法をお伝えさせていただきました。「その人のスイングの癖を利用する」ことでスイングのタイミングも取りやすくなりドライバーショットが改善されましたが、何よりアイアンショットにも良い影響が出せました。プッシュアウトを打つことでダウンスイングで身体が左に突っ込む癖も改善されました。

 プッシュ気味になること全てに良い影響があるわけではありません。ホールの特徴によってはプッシュアウトを打つことで「右にO.B.」してしまうこともあります。ですから「プッシュアウト」という一つの「癖」を少しずつ修正することも必ず必要になります。大切なことはプッシュアウトを「利用する」「修正する」このどちらの経験もゴルフの上達には必要だということです。

 練習場ではミスに感じるショットも、使い方次第で自分の武器にすることが出来ます。練習場レッスンではプッシュアウトのショットを「改善」します。しかしラウンドレッスンではプッシュアウトのショットを「利用」します。

 自分のスイングの癖を「利用」するのか「改善」するのかでレッスン方法は全く変わります。ラウンドレッスンでは残念ながら練習場レッスンのように腰を据えてスイングを改善することはできません。しかし練習場レッスンではラウンドレッスンのようにゴルフ場での対応力と応用力を上げる指導をすることには限界があります。どちらが必要かはその人の目標によって変わってきます。