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私のゴルフ指導が目指すもの

 自分以外の誰かに、自分の持っているスキルなどを指導する時に一番の気付きがあるのは、指導をしている方だと私は思います。私自身レッスン生の指導中に、自分自身が今もできてないことや、過去に技術習得で大変苦労したことを思い出しています。昔を思い出すと、レッスン生が涙が出そうになることもよく分かります。ゴルフを辞めたくなったことなんか私も何十回もあります。苦労をしている最中は「暗中模索」「七転八倒」を繰り返します。嫌になります。でもそこに自己成長があります。良いスコアでラウンドすること、スイング技術が向上することは非常に重要ですが、その技量を収容する自分自身の器を大きくすることが、非常に重要なことを私はこれまでゴルフから学んできたことです。私自身の考えるゴルフの指導とは、スコア向上、スイング技術の向上を「目標」にしていますが、指導の「目的」としては「自己成長」にあるのだと考えています。

 私もレッスン生の皆さんと全く同様にゴルフを必死でやってきましたが、まだまだ未熟で完璧から程遠い人間です。その人間が指導者という立場に身を置き感じることがあります。「良き指導者とは良き生徒である」ということです。特に指導的立場にいらっしゃる方をご指導させていただくときにそう感じます。「良き」ということの解釈は人それぞれに違うと思いますが、私は「良い生徒」とは「素直」なことではないかと思います。しかし誰よりも素直ではなかったのが「私」なんです。だから色々と苦労したのだということを、ゴルフ指導者になり学んでおります。

 最後に今回のレッスン動画のポイントは「テークバックでクラブを手だけで動かさない」ということです。このポイントはゴルフスイングにおける最重要項目ですが、意外と忘れやすいポイントです。「基本を忘れるな」ということですが、これがなかなか難しいのです。