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ゴルフの醍醐味は「ミスを楽しむ事」

 今回のラウンドレッスンにご参加された方を見ていて私は「とても感じがいい」と感じました。(私の過去を少し振り返りながら今回のブログを書きます。)今回のレッスン生のどのあたりを見て「いいなぁ〜」と感じたかは「ミスした後」です。この方はミスした後に笑ってます。とても楽しそうに笑ってます。これは凄い才能です。私がラウンドレッスンをさせていただく方で「失敗した後に笑っている人」何名かいらっしゃいます。照れ隠しでもなく、失笑でもなく、「自分のミスを楽しんでいる」のではないかと感じます。私は最近まで出来なかったことです。昔の私は「いかに失敗しないか」を考えてゴルフしてきました。練習は完璧を目指すためのものだとも考えてました。ですからラウンド中は、「鬼の表情ではなく、余裕がない表情」でプレーしていたのではないかと今になってそう思います。私自身の持っていた価値観や考え方が「いかに失敗しないか」ということを考える思考だったのです。ある意味これは日本の伝統的思考パターンだとも考えられます。私は子供の頃から知らず知らずにその考え方になっていました。この思考パターンは自分を苦しめます。段々と自分に余裕がなくなり楽しいものも楽しくなくなります。ゴルフを長く続けてきて「良かったこと」「分かったこと」は、必ずいつか完璧主義から脱却できる日が来ることです。ゴルフから人間は「不完全」と教えられます。では完璧を目指さないから「テキトー」で良いかと言えばそうではありません。必死にやらなければ何事も成し遂げれません。その必死と完璧の中に自分の弱さをしっかりと直視して認めることで成長していくのではないかと私は考えます。

 最近私は思考パターンが最近変わってきました。完璧主義者から自分に優しくなれてきたのです。そしてようやく自分のミスを少し笑えるようになりました。

 ゴルフの醍醐味は「ミスを楽しむこと」だと私は気づいてから色々なことが変わりました。ミスからのリカバリーを楽しめるようになり、大きくプレーが変わってきたのです。

 ゴルフの上達は「大いなる自己否定から始まり」「弱い自分に寛容になる」ことの連続です。なにせ全く自分の思い通りになりません。

 ミスをした後に「その人」が分かります。一日一緒にゴルフをすれば「その人」のことが良く分かります。「その人の持つ性格や考え方」はゴルフスイングに似ていてすぐに変わるようなものではないかもしれません。ちなみに私は「頑固な性格」と「ビビりの性格」のお陰で変わるのに大変時間がかかりました。どれだけ素直な性格が強いのかを、レッスン生の成長から学んでます。それでも私のような頑固な性格が幸いする事があります。それは「レッスン生の成長」をこちらからは諦めない事です。