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最良の敵は良

 昨日のブログで私はこのように書きました。「子供の頃に植え付けた常識はなかなか変わりません。」これは次のようにも置き換えれます。「子供の頃」を「最初」、そして次に「常識」を「癖」と置き換えて下さい。そうすると次のようになります。「最初に身につけた癖はなかなか変わりません。」それでも心配ないです。時間をかけて頑張ればいつかは必ず良くなります。

 今回のブログも私の昔話(子供の頃の話)にフォーカスします。私は最初にクラブを動かしてボールを打つのに重要なポイントは「腕の使い方」だと考えました。今考えると「それも間違いではない」と言えますが、当時の私は「手や腕でクラブを上手に動かしてボールにうまく当てれば」何とか出来るのではないかと考えてました。これも全てが間違いではないですが、、、、答えの評価としては「可」程度です。しかも身体がドンドン動かせる子供の頃としては「残念な可」だと思います。これは当時の自分の考え方です。

 スティーブン・R・コービー著「7つの習慣」という本に「最良の敵は良である」という言葉がありますが、当時の私の回答は「良」どころか「可」です。しかも激甘の採点で「可」です。残念で仕方ないです。何故「下半身で使ってクラブを動かす!」という言葉が出なかったのでしょうか?それは下半身を使うと「余計にボールにうまく当たらなくなる」「まっすぐ飛ばない」と考えたからです。子供の頃の私は「ボールが曲がることに恐怖」を感じていたのです。恐怖を感じてしまって「少しでも上手にボールをまっすぐ飛ばしたかった」からこそ、この答え(手や腕でクラブを上手に動かしてボールにうまく当てれば)になってしまったのです。

 しかし「その答え」を最初に「癖」にしてしまった私は後に大変苦労します。少しまっすぐ飛ぶ機会が増えた時に気付いたのです。「ボールが全く飛ばないこと」にです。しかも悪い手癖だけがベッタリと身について、いざ身体(下半身)を使おうとすると、気持ちと身体が乖離して「スイング」というよりも「バラバラ踊り」と言う方が近いモノになっている状態でした。何故あの時「もっと勇気がなかったのか」「短期的に物事を捉えてしまったのか」色々なことを考えることがあります。

 そして現在の自分が出した答えは、最終的に自分の選択は「正しい選択だった」ということにしていけば「これまでの全ての失敗は経験という財産」になります。そこに私は気が付きました。だからこそ「心配ないです。時間をかけて頑張ればいつか必ず良くなります。」と言えるのです。