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31日の振り返り

 31日の夜にご指導させて頂いた方が遂に新しいレベルのスイングを習得できそうなところまで来られた。しかしまだ分からない「昨日出来たことが、今日はさっぱり出来ない」ということは日常茶飯事だ。でも昨日のレッスンはこれまでとは違ったものだった。昨日のレッスンの最初はこれまでと同じように、ダウンスイングから左手が無意識に動いていた。右手が左手の上のスイングはクラブが空中を動く感があり、ボールにクラブヘッドをアジャストする動作が無意識に入ってしまうのだ。私もこの無意識動作に苦しめられた。勝手に身体が動くのだ。ここは「頭で理解していてもダメ」無意識で勝手に身体が動くのだ。身体が勝手に動くことへのフラストレーションは私自身よく分かる。私のオリジナルクラブはこの身体が勝手に動くのを逆手にとって作られてると言っても過言ではない。右手が上のスイングで空中を振る感じが拭いとれないなら強制的に降り易いクラブを作る。これが「身体に優しい」と銘打つポイントだ!「スイング中に手でクラブをコントロールしなくてもクラブが勝手にアジャストし易くしてくれる」そんなクラブを作ればいい。ここが垂木プロオリジナルクラブのコンセプトだ。スイング指導中レッスン生に「よくこんなスイングを編み出しましたね」と言われるが、「私のスイングは先にスイングを作ったのではなく、クラブが先に出来たのだ」と言える。事故後昔のようなスイングができなくなったことから始まり、その問題解決の為にクラブが先に作られ、次にスイングが出来上がっていったという経緯だ。

 多くの人を指導していく中で気づいたことに、私のクラブを使わずに右手が上のスイングを習得するなら自分で自分を「このスイングで当たるんだ」と暗示をかける方法で動作習得していくのが一番ベストだと思う。その為には小さなスイングとフルスイングを反復練習することがベストな練習方法だ。調子が良くなった時に右手が強くなり過ぎるとそれも「ボールを打ちにいくスイング」となってしまう。調子が良くても悪くても「ボールを打ちにいくこと(当てにいくこと)」が調子を下げる原因になる。