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ゴルフ上達の本筋は「変化への対応」

 6月30日の夜、関西地方のレッスン生の方と「ゴルフの上達について」のお話をしている時です。

 「ショットの調子が良くない方がスコアが良い」と仰られました。その言葉を聞き私はピーンときました。「地力がついてきたんだろうな」と感じました。ゴルフの地力(じりき)とは「実力」と言っても良いでしょう。実力と言うとショット力を想像される方が多いと思いますが、それはだけではありません。コースマネジメントやゴルフコースにおいての対応力が必要となります。

 私は、この方が今必要なものは「変化への対応力」だと思いました。変化への対応力の向上に必要なモノは「忍耐力」と「考え方の柔軟性」です。私はその方とのラウンドレッスンや個人レッスンの度に少しずつ変化を取り入れましたが、最初は強い反発がありました。理由は簡単です。フックを打つ練習を積み上げてきて「少しずつ出来るようになってきた」と思ったら、次は「スライスを打って」とお願いするからです。せっかく「引っ張り型のスイング」が出来るようになってきたのに何故?となります。

 お気持ちはよく分かります。ですが「それをやらなくてはいけない多くの理由があります」。その1番の理由は「その人の成長を望んでいるから」です。「私はレッスン生の皆さんが大好きなんです。ではなぜ、わざわざ自分から嫌われる方の提案をするのか」それには理由があるんです。これでは具体的な説明ではないので、一つだけ説明しましょう。

 ゴルファーなら誰しも「ボールを遠くに飛ばしたい」と言う願望を持っています。そのためにはボールに対してインパクトの効率を上げて強く打たなければなりません。そこで必要なのがボールを強く打つ練習なのです。「意外と皆、この練習をしてない」と私は思います。少しだけ具体的に言うと「ボールを上から打つ(左に打つ)」という練習です。(もっと詳しく言うと「上から打つ。という本当の意味とやり方を知らない」と言うことが「この練習をやってない1番の原因」です。)この練習を開始してすぐに「インパクトの音、打感がビックリする程良い」事に気付かれます。練習を積み重ねてくると、ドライバーショットでボールの初速が上がり、ランが出るショットが打てくるでしょう。「良くなってきた」と嬉しくなるはずです。このあたりで「更に強く打つ練習」をされるはずです。もっと突き詰めて良くしていきたいからです。でもその気持ちとは裏腹に「この辺りで今回の成長はピークアウト」していきます。(この辺りの展開は人それぞれ違います。指導ではその違いを見抜いています。)

 では次に何をしなければならないのか、おおよそで反対のことを取り入れるのです。(引っ張り型スイングの完成度が高くなると、身体の左サイドが詰まってくることがあります。それを取り除くのです。)でもその本当の理由は、「引っ張り型スイングの精度を上げるためなのです。」これが先の先の展開を読むということです。

 これはスイングの話です。この練習(トレーニング)で一番磨かれるのは「変化への対応力」と「忍耐力」です。今回お話しさせていただいた方とお話しさせていただき「少し吹っ切れてきた(壁を突き抜けた)」ことが分かります。ゴルフは精神的な影響をモロに受けますので「半信半疑」とかの状態ではそれによく似た結果が出ます。これを短期間で突き抜けるのには月並の努力では無理だと思います。でも時間をかけて努力の方向性を間違えなければ「成長の壁を突き抜けていく」ことは誰でも可能です。

 話が最初に戻りますが、変化への対応力の幅が増えることが「ラウンド中に使えるショット力の向上」です。その「変化への対応力の向上」を考えた時に、私は人間的な成長(地力をつける)に繋がるような気がします。

 

 ブログ「毎日50Q」を約4年間続けてきました。今回のコロナウィルスの影響もあり、最近「少しずつ私自身も変えていかなければならない」と思いました。そこで有料のメルマガを始めていこうと思いました。メルマガの題名は【垂木プロのブログでは言えない話】で、有料となったのを期に「忖度なしに本音が言える」のではないかと淡い希望を持っています。だからこそ【垂木プロのブログでは言えない話】という名前にして「毎日50Q」の上位モデルとしてグレードアップしていこうと思っております。もちろんブログ「毎日50Q」はこれからも続けていきますが、現状では「毎日50球ではなく、疲れてない時に50Q」になりつつあります。まだまだ若いとは思っているのですが、歳を重ねてきて「気を込めての対面レッスン」で、疲労でバタンQになることが多いのです。ブログ(毎日50Q)を楽しみにしていただいてる読者の皆様すみません。これからも頑張りますので、どうぞ暖かい応援を宜しくお願い申し上げます。また有料メルマガについては詳細等が決まりましたらご案内させていただきます。