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ゴルファーの未来(上達)は「ある程度」予測できる。

 垂木「このテークバックが出来てきたので、2年後には80台のスコアが出せますよ。」

 レッスン生「ほんとかな〜それだと嬉しい。」

2日の個人レッスンで北陸地方からお越し頂いたレッスン生との会話内容だ。

 レッスン生の未来が見通せる時がある。それは自分がゴルファーとして上達していく過去の経験と指導者としての他の人の上達過程を間近で見ていての経験とで「見通せる」ようになった。怪我や病気等でゴルフが出来なくなってしまう状態にならなければ「おおよそ」その見通しは当たる。

 「見通しが当たる」という自信があるからレッスン生の1年先、2年先、そのまた先に続く成長の為の「先手の練習内容」を提示していくことが出来る。

 そして人によっては、ポジティブな見通しが立てれらることもあれば、ネガティブな見通しが出ることもある。「うまくなりたいんです。やります。頑張ります!」と仰られるけど行動が伴わない人は、、、、2年先も3年先も、もしかすると10年先も同じ発言と状況が、、、、。「それもまた人生」かもしれない。少し歳を重ねて「人間の矛盾や葛藤」が少し分かるようになってきた。「本当は良くなりたいけど、苦しいことや代償が必要なら、、、そこまで望んでない。」のかもしれない。

 ゴルフの上達は「変化」することだと思う。その「変化」は「苦痛のようなもの(主観)」を伴う。変化が終わり、ひとしきり上達すると「変化して良かった」と思う。そして「変化があった事さえも忘れてしまう」。終わってしまえば「変化することは、それほど大した事じゃない」のだ。さらに上のステージに上がりたければ「上達する為の変化」を繰り返すだけだ。その度に主観的な苦痛を繰り返す。

 「変化」をたびたび繰り返すと面白い変化が起こる。「苦痛が好きになる」というより苦痛を苦痛と感じなくなる。何故なら上達するには変化が必須と気付くからだ。私は変化に慣れてない人には、徹底的に変化を促す。「上達したいなら、まずは変化に慣れなければいけない」と思うからだ。(多くの人が、変化する時に「苦しい」と仰るが、その変化を促した人間の方が「もっと苦しい思いをしているんだよ」と思う時がある。そこには責任があるんだから。だから私は軽々しくゴルフの上達を語ることが出来ない。)

 そして変化を繰り返すうちに「失敗に焦る必要もビビる必要もない」事に気付く、、、、、かもしれない。(失敗を伴わない上達などないのだから、失敗を肯定的に捉えなければならない。)失敗を恐れ、放置することさえしなければ、ゴルフで言えば「後からなんぼでも取り返しはつく」。

 変化することの苦痛は苦痛から逃れようとする方が苦痛が大きくなることがある。時間をかけても良くなってないからだ。

 私はゴルフの上達を通して人生が良く出来ると思っている。ゴルフを通じて「変化」することに慣れておけばいいのだ。今は「辛い」と思うことも、あの時の「あれがあったから」にすればいいのだ。「後から必ず良くなる」に誘導できる人が先見の明がある人だと思う。その人を指導者と言うのかもしれない。私は「ゴルフの指導者だ」とひとり確信している。