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クラブ製作の理念【垂木プロのマインド】

 15日のラウンドレッスンではラウンドレッスンと並行して新型のドライバーを製作するテストをさせて頂いた。結果を言えば、見事に惨敗だった。

 私のクラブ製作の理念は【1、身体に無理なくスイングできる 2、使っているうちにスイングが良くなる(使い込んでいくうちに正しいスイングが覚えられる) 3、自分流でゴルフが楽しめる】この3つを念頭に、使う人のスイングや長期的目標をクラブの中に組み込んでクラブを製作している。

 15日のラウンドレッスンでテストしたクラブは「面白い位に」3つの理念とは正反対のクラブだった。レッスン生も私もびっくりした。「使えば使う程に調子を下げるクラブが完成した(笑)」例えると、ドライバーで頑張ってナイスショットを打てば、アイアンが打てなくなる(シャンクする)そんな感じだ。私の打つショット(シャンク連続)を見てレッスン生が一言「恐ろしいクラブやな!」と仰った。私も一瞬そう思ったが「うわ〜また研究出来る〜」と楽しくなってきた。そして「ドライバーが打てる時はアイアンが打てない。アイアンが打てる時はドライバーが打てない」と嘆いてるゴルファーが多くいる事も思い出した。多分「今日の私のようになっているのだ」と思うと気の毒な感じがする。(自分のスイングが良くないのか?クラブの影響なのか?ミスショットが何の影響なのか分からないと、かなり苦労する事が自分がうまくいかない事で良く分かる。)

 スイング作りもクラブ製作も似ているところがあると私は思う。それは「失敗を繰り返し、学びながら成長する」ところだ。私が「自分で気に入ったと思うクラブが出来るまで何回失敗するだろうか?」クラブの中でも特にパターが難しい。10回やって10回上手くいかない事が普通。ラウンドで打って微調整、ラウンドで打って微調整を繰り返し、次に使う人に合わせて微調整していくと、、、、、、無限に近いモノが存在する。そこに挑戦する事は辛く楽しいことだが「人間の作る物に完璧は存在しない」ということをゴルフから教わった。

 100回やって2回位の成功率と言えば「ゴルフ練習場でナイスショットが打てる成功率」に近いと思う。そうすればコースでの成功率は「100分の1」となるのか?(そう言えば、昔に國枝プロとの対談でコースでのナイスショットの回数のお話をした事があります。その動画はパープレーで回るのにナイスショットは何発必要?? かプロに聞いてみました。】です。(このお話の中でも「プロがラウンド中に本当にナイスショットをする確率は1回〜3回」とお伝えしています。)

 こんな話をしていると良くなるまでに気が遠くなりそうですが、コツコツ続けていれば「必ず良いモノ(スイング)」が出来ます。それを一気に良くしようと思うと練習が続かなくなります。「何事も継続が大切です。」

 今回のミスの原因(何故うまく打てないドライバーが出来たのか?どんなコンセプトのドライバーをテストしていたのか?)などは「メルマガ」にて書いていこうと思います。それではまたgood bay.