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コースと練習場では「ミスの種類」が違う

 24日のラウンドレッスンで気付いた事は「コースで実際に起こっているミスと練習場でのミスが違う」という事です。

 今回レッスンを受講された方はドライバーショットや長いクラブを打つ時に「右サイドのOB」が過度に気になっているように感じました。若干左に向かってアドレスを取られていました。練習場でのレッスン中の球筋はドロー系になってきています。「練習場では右サイドに飛び出す球は少なく、それに対してミスは左サイドに飛び出す球が若干多いはず」と私は感じています。練習場での傾向としては左のミスが多い筈ですが、コースではアドレスで左に向かれているのです。若干右(少し右向き位でスクエアです。)に向かってアドレスを取られた方がスイングが良くなると感じました。右サイドに山の法面がありOBになり難いところは「右からドロー目の見事なドライバーショット」が打てていました。

 構え(アドレス)の癖は「知らないうちに(無意識で行われている事)」が多いです。(昔の失敗体験が無意識下で身体を動かなくさせたり、判断を鈍らせます。)私の昔(子供の頃)も同じでした。少し上達してドローボールは打てるようになってきた時に、まだ脳裏に一抹の不安が残っていると、少し左に向いてアドレスをとってしまうのです。「ドローボールは打ちたいが、右へ恐怖心が残っている」そんな時に起こりますが、少し左に向いているので、本当に良いショットを打つと少し左に飛び出してしまうのです。その少しの差が200ヤード先で、大きな差になることが多いのです。

 「自信が無い」とか「気持ちが弱い」と言えばそれまでですが、私自身は「その気持ちの弱さ」を少しずつ解消してきました。だから「気持ちの弱さは克服できる」と言えます。

 無意識下で起こるミスに対しては記憶の書き換えを積んでいくしかありません。ドローボールを打つ技術で今一番必要な技術は「右OBのホールで「勇気と覚悟を持って」右に身体(ターゲットライン)を向けれるか」がポイントです。勇気と覚悟を持って「自分の理想に挑戦」して、ミスという結果が出た時に「やっぱり(少し左に向いとけば)良かった」と思わないことです。この気持ちのブレが大きい人ほど、迷いが多くなり上達が遅くなります。

 自分の選択に後悔をしないことがゴルフでは大事になります。ミスを受け入れる度量が必要だと思います。本当のゴルフ上達とは「スイングスキル向上以上に、度量(器)を大きくすること」だと私は思っています。だからこそ長期的な反復練習で自分に自信をつける鍛錬が必要なのです。

 話が大きく逸れましたが、ラウンドのミスにはメンタル的な要因なのか、スイングスキルの問題なのか、ラウンド中のクラブ選択等のミス(経験値の不足)なのか、そもそも使っているツールが良くないのか?一つのミスで考えられる原因は山ほどあるのです。だからこそ「迷いの中」に入り込んでしまうのがゴルフです。そこに「練習場で出ているミスとラウンドのミスが違う」となれば「練習場はいいけど、コースでは、、、」となる事は容易に予想できます。今回のラウンドレッスンで改めて分かったことは「コースでのミスはコースで見ないと実際のところは分からない」という事です。

 

 「砲台グリーンに対してのアプローチ」一つとっても打ち方や考え方は色々ありますが「チェックポインはシンプルにしたほうが良い」と感じます。でも「そのチェックポイントは人それぞれ個々で違う」のです。ラウンドレッスンでは練習場のレッスンでは発見できない「その人の癖と特徴」を見つける事が出来ます。ラウンドレッスンで感じた「ミスの癖と特徴」から上達に必要な課題を練習場で「反復継続して練習」をすることが一番上達には効果的です。

 今回ラウンドレッスンをご受講いただき「まだまだ上達して頂ける」という自信が持てました。練習場とコースの差が「長いクラブからアプローチショットにまで」まだまだ沢山ある事が分かったからです。最後にご受講いただいたレッスン生の方に「ありがとうございます。」をお伝えしたいと思います。長くゴルフを楽しんでいただけるようにこれからもしっかりとご指導させていただきます。