ゴルフの練習で「ハーフスイング」が重要な訳

 ミート率を高める練習はハーフスイングでの練習が最適です。70台のスコアを目指し、その技量を維持するならハーフスイングでフックとスライスの両方を打つ練習を長期に渡って続けていく忍耐力が必要です。

 フックもスライスも片方が極端になるとバランスを欠くことになります。調子が落ちてくる時は「どちらかが極端になっている」ことが往々にしてあるのです。特に注意しなければいけないのがスイングの調子が良くなってきた時です。さらに上を目指した時に「やり過ぎ」てしまうのです。この辺りが良い調子が長続きしない原因にもなります。

 大きな成長にはスライス(右)とフック(左)をベストなタイミングで変化させてスイングのバランスを向上させる調整が常に必要となります。(指導者はこの見極めが非常に重要です。)長期的に私の指導内容を受講して頂いている方は「指導内容が変わったな」と感じる時があると思いますが、それはレッスン生のスイングをチェックした時に「何かを極端にやり過ぎになっている」と察知したからこそ変化しているのです。(バランスを取るための変化と言ってもいいでしょう。しかし「このバランスを取るのが難しい!」のです。現状のやり過ぎを解消するには、反対の事柄をやり過ぎと感じる位の変化を最初に与えないとバランスが取れないのです。この時に調子を落とすので苦しくなるのです。

 「変化を繰り返す事が上達へと続いていく」と分かってしまえば「変化に伴う一時的な不調」という苦しさに耐える事が容易になるのですが、それは後から(ある程度上達した時に)分かる事なので大変です。

 動画にご出演頂いた方のスイングのバランスが良くなっているのも「フックとスライスの練習を長期的に継続されている成果」です。