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18日ラウンドレッスンの振り返り

 18日のラウンドレッスンの振り返り

【Iさん】両脇が閉まりすぎたアドレスが原因で、傾斜からのアプローチでミスが発生している事が分かりました。

修正するポイントは「胸から腕を生やすのではなく、肩から腕を生やしたアドレスにする」ことです。言い換えると「胸を張って、肩甲骨を少し引き寄せてアドレスする」となります。

 このアドレスの改善は、アプローチショットだけではなくフルショットにも良い影響を与えます。懐に余裕のあるアドレスが、スイング全体にゆとりを持たせます。バランスの良いアドレス(肩甲骨の位置を良くしたアドレス)が、テークバックで股関節を無理なく使う秘訣です。逆にここでミスすると、ダウンスイング以降で右肩が下がりやすくなります。

 

 ダウンスイング以降右肩を下げないコツが「アドレス」にあるのです。

 

 このアドレスの秘訣は、「ダウンスイング以降で右膝が前に出ないようにするレッスン」とリンクしています。ダウンスイング以降で右膝が前に飛び出せば、もれなく右肩は下がります。ドライバーでプッシュアウトのミスの原因です。ミスの元を辿ればアドレスに行き着きます。

 練習場でアドレスのご指導をさせて頂いてもイマイチ重要性が分かり難かったと思いますが、ゴルフ場の傾斜からアプローチでミスの傾向がよくわかったと思います。引き続き良いアドレスを意識して練習を継続してください。

 

 

【Aさん】バンカーショットの練習が、フルスイング(特にドライバーショット)に影響があることがよく分かったと思います。

今回のラウンドレッスンは「30台のスコアが見え始めたラウンド終盤」がレッスンのポイントでした。15番16番ホールで連続スリーパットのボギーが出てから、ガタガタとなりましたね。17番ホールではセカンドショット(アイアンショット)が突然の大ダフリ、そして最終ホールの池越えで、、、、。

 17番ホールのセカンドショットで「なぜダフったのですか?」とご質問いただきましたが、私はその瞬間「お答え」ではなく「笑顔」をお返しさせて頂きました。笑顔の理由は「ミスの答えを出すには18番ホールまで経過観察が必要だった」からです。そしてラウンドレッスン後にアドバイスさせて頂きました。

 

 集中力が目の前の一打ではなく、スコアにフォーカスし始めたのがミスの原因です。

 

 15番ホール16番ホールでのパッテイングは「オーバーはしたくないけど、ショートもしたくない」、17番ホール18番ホールのセカンドショットは「大事に打ちたい」そんな気持ちになられていたのではないでしょうか。

 今回の「大事に打ちたい」は「気持ちが守りに入ったショット」の様に見えました。ただ気持ちは守りに入ったのですが、本音は「そこそこの結果は欲しい」そんなスイングの様に見えました。ここに迷いが生じたのではないでしょうか。

 

 ホールとホールの移動の際にカートの後部座席で「ニヤッ」と笑顔でスコアを書いていましたね。その姿を見て私も笑顔になりました。笑顔の理由は「これはやるかもしれない(ミスるかもしれない)」と思ったからです。こんな予想は当てたくなかったのですが、予想が出来たということは「私も同じ道を通ってきた」という事です。

 私はAさんを見ながら、子供の頃の自分を見ている様な気持ちになりました。

 

 Aさんは少しずつ上達して来ました。そこで提案です。今回のラウンド中に感じた「気持ちの変化」を想像しながら練習場で練習してください。練習中にミスが連続している時のショットに近いショットが、気持ちが負け始めた時に出始めるショットに似ているはずです。ゴルフはメンタルです。