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垂木プロ流の「上手く打てないクラブ」を調整する方法①

  左用のサンドウェッジが上手く打てない!!

 5番アイアンからのフローで合わせた(調整した)クラブセットにすると、SWだけがスイングした時にフェース面が感じにくくなり、全く上手く打てないクラブになっていた。使えば使う程に他の良い状態に仕上がったクラブとスイングに悪影響を与えている事が分かる。「このクラブを使うと、もれなくスコアが悪くなる」と言えるクラブになっていた。最近まではスイングが壊れるので「練習でも打つのが嫌になるクラブ」だった。

 

「上手くいかないモノ」は少し冷却期間を取ると新しい発想や閃き(ひらめき)が起こる事があるので、今回も「閃き」にかけてみることにしていた。レッスン生のクラブを作製する時も、閃きの力を利用するために「考えを寝かせる作戦(少し冷却期間)」を取ることが多い。今回のSWは冷却期間が上手く生きて全く新しい考えが閃いた。

 ライ角調整機械の数値を一切見ないで、見た目だけで「これなら打てるかも」となるまでなぶってみる事にした。そうすると5度以上もライ角が変わっていた。これが「このクラブで最後の調整で壊れても良い」と思えたのでここまで出来た。

 ライ角調整に合わせてクラブの長さを0、25インチ短くして、グリップの入れる方向を変えた。これがまた「バッチグー」の調整となった。何故「短くしたのか?」その理由は試打した時に短くしたほうが感覚的に良かったからだ。これが経験値なのだろう。

 「閃きが生まれた時に、これまでの経験値も生きる」と感じたが、後から考えると「経験値が先で、閃きが後なのかもしれない」とも思える。 上手く行く時は不思議な力が発揮されているのは確かだと思う。これは上手くラウンドが出来た時にも感じる事がある。