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挑戦と覚悟

 垂木プロのウェブサイト(YouTubeチャンネルは除いた)データを確認してみると面白い事が分かった。

 ウェブサイトをご覧いただいた人が一番多い地域が「osaka」で、次に「tokyo」「ohio」「Illinois」になっていた。意外と外国で見ていただいている事が分かった。

 

 コロナ禍にサル痘などが重なり今のところ気楽に外国に行けそうにないのが残念なのだが、それでもコロナ禍となったことで色々気付いた事がある。それはインターネットの活用が重要な事と、対面でのレッスンは個人レッスンが良いということが分かった。

 

 コロナ禍になりスクール形式のレッスンを減らす事となった。その分個人レッスンとラウンドレッスンを充実させた。私のレッスンスタイルを「関わる人を少なくして、その分関わる密度を増やす」という戦略に変えたのだ。病院のドクターで例えると、「外来(多くの人を診察する)」を専門とするのではなく、「専門に特化した手術(技術)で患者さんを救う事」をメインとする様に変わって行く感じだ。

 

 関わる人が少なくなれば私自身の思考が一点に集中するので、関わったレッスン生が大きく上達していただける事がこの一年でよく分かった。

 戦略を変えた事で「体力」も保てる。「気力」と「体力」を保つ事が「プロとして良い仕事をする」のに重要なことが、40歳を前にした(少し体力が低下してきた)今日この頃よく分かった。その昔、師匠の森プロに「お前は頑張りすぎる、プロは休むのも仕事。」と教えて頂いた事が身に沁みてよく分かる。このブログを書き始めた頃は2、3日寝ずに仕事をしても平気だったのが今は違うし、それでは「本気で上達しようとしている人に対しての指導としては失礼に当たる」という事もよく分かった。手術を担当する先生が徹夜の仕事明けと分かったら「かなり心配になる」はずだ。

 

 コロナ禍は私の価値観を大きく変えた。

 30歳代は出来るだけ多くの人に上達していただく事を念頭にしてきたが、40歳代は徹底して個別で高さを出していこうと思う。30歳代は横に成長、40歳代は縦に成長で「自分の成長を築いていこう」と思っている。これから10年は過去の私の頑張りとこれからの私の頑張りの掛け算で成長して行くはずだ。

 私の成長がレッスン生の上達に必ずリンクしている。だからこそ変化を恐れずに前に進もうと思う。