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クラブを縦に使うバンカーショット【動画解説】

  今回のレッスン動画ではお伝えしていない事があります。それはバンカーショットなのにフェースを全く開いていない事です。気が付かなかった方はもう一度レッスン動画を確認していただいてもよいでしょう。

 練習で使用していたバンカー練習場の土手は肩くらいの高さがありますが、フェースを開いてなくてもボールは楽勝で土手を超えていっています。バンカーショットが苦手な方はフェースを開くバンカーショット以外の練習も試してみても良いと思います。

 

 

 前倒しのゴルフスイングを習得しようとした時に、一番練習したい(一番効果的な)練習メニューが、今回の動画レッスンの内容です。

 フェースを開いてバンカーショットを打とうとすれば、ダウンスイング以降、フェースはさらに開き気味に、そして身体の右サイドにクラブは下りてきます。身体の右サイドが下がった状態になるのです。この状態でも腰を切っていけばインパクトで帳尻があいます。この打ち方は抜群にバンカーショットに合います。

 バンカーショット単体で考えれば「それで良い」かもしれませんが、そのバンカーショットの2、3ショット後にはドライバーショットが待っているのです。

 きっとバンカーショットの直後で打つドライバーショットは大きめのプッシュアウトが出るでしょう。これがミスのキャリーオーバー(ミスの持ち越し)です。これが良いショットが打てるけど、スコアが出ない人の問題点なのです。

 私もミスをキャリーオーバーさせていく苦しいゴルフを30年(子供の頃から)続けてきました。悲惨なショットの連発でスコアを作っていくゴルフ、言い換えれば「自分という不発弾を最後まで爆発させないゲーム」です。残念なのは、自分の不発弾は大一番の時に爆発する事が多いのです。

 そのミスの残酷さを知っているからこそ、ミスをキャリーオーバーさせるようなゴルフを私は絶対にしたくはありません。だから私は指導でも一切「フェースを開いて」とは言いません。ゴルフクラブは本来そうやって使うものではないと思っているからです。